毎日探検、雲の上はいつも晴れ

日常の断片を気ままに綴りますので俺について来い! 来なくても、いいよ。好きなものごと・・・銭湯、温泉、びんぼう旅、年月を経たモノたち、建物や町並観察、鉄道、手書き文字、植物全般、エイ、ウミウシ、まりも、昭和な暮らし、3日でこわれるDIY、気が向けば弾き語り、アイラブハリネズミ。

髑髏の社

豊海橋の近く、高尾稲荷神社(高尾稲荷社)には類を見ないご由緒があります。

祀られているご神体は遊女の髑髏。

頭蓋骨の主は吉原の遊女だった二代目高尾太夫。苦労に満ちながらも凛とした生きざまをみせた高尾でしたが、哀れな最期をむかえました。

心に決めた人がいたためある大名の身請けを断り、墨田川の船上で殺されてしまったのです。そのなきがらを拾い上げたお坊さんが供養し、憐れんだ人々がお参りしたことがこの社のはじまり。

・・・というのは、ちょっくらウソのような気がします(なんなんだー)

高尾は病気でなくなったという説と、そのお墓もあるので、私はそちらに一票。

 

さて、もう一つ驚いたのは、所在地に新しいビルができ、高尾稲荷神社も一新されていたことです。

天井なんか、まるでモダン銭湯みたい。

ずいぶん前にここのことを知って写真も見ていて、「気になるけどちょっと怖い」と思っていたので拍子抜けしました。これなら全然こわくないね。

由緒もご神体もほかの神社とはかけ離れたものなので、思い切って斬新なデザインにできたのかもしれません。

それもまたよし、ここが護られてよかったと思います。