一定以上の年代の方なら必ずと言ってもよいほど見覚えがあるであろう、あの顔。
日比谷図書文化館にて、原画展を見てきました。
1950年代から1970年代にかけて表紙を描かれた画家の玉井力三さん。
原画と、それを用いた表紙が並べられていて納得。
10月はやっぱりスポーツ
毎年3月号は、次の学年の本を手にして、「もうすぐ〇年生」とコピーが入るのがお決まりです。
表紙に描かれた子供は決まって朗らかで、聡明そうで、いわば人気者の学級委員タイプ。
私は子供心に「これは自分じゃない」と思っていました。
やつらは羨望の的となるようなアイテムを手にしていたり、
自分は体験できないようないいことをしていたりして、
小憎たらしくもありました。
付録の数々
太陽の塔の模型、着せかえ、オール紙なのが好い。
イラストはのちに子供モデルに代わり、さらにはピカチュウなどのキャラクターへと変わっていきました。味気ないねぇ・・・
「学年誌」というもの自体、日本固有というか、あまり例のないものだそう。
そう、就学前の「めばえ」もありましたね。
庶民の子供たちのための月刊誌、このようなものに手を掛ける時代はとうの昔に終わったのだと、しみじみ感じながら見ました。でも楽しかった。