長い間うすぼんやりと、行ってみたいと思い続けていた場所。
思い続けてはいたものの、これが何なのか、わかってもいなかった。
広大な敷地に建造物が点在
たとえばこの中は迷路のようになっていて、天と地は対称。
床は意図的に凹凸が作ってあってきもちわるい。
「『養老天命反転地』内では、水平、垂直な線は極力排除され、人工的な地平線が数多く配されるなど、至るところに人間の平衡感覚や遠近感を混乱させる仕掛けが施されています。(つづく)」とあります。
かなり入り組んでいて、家具が突き抜けたりしている。
この中を歩いたり、行き止まりだったり。床は例によって凸凹。
ここが作られたのは1995年
美術家で建築家の荒川修作氏とマドリン・ギンズさんによる構想を公園化。
ここ全体がアート作品
広いのです。本物の地平線を見てください。
斜めで落ち着かない、おまけに石のソファー。
もっといろいろあったけど、まあこんなところです。
安全対策がどうのと言いそうなバカ親がいそうですが、これはアート。
リーフレットによると、荒川氏とギンズさんの考えは、
身体感覚の変革で意識の変革が可能になる。
身体を変革し、死を克服し、運命を反転させる。
その手段としての建築=環境を探求し構築することを決意した、とあります。
お二人は2010年と2014年にそれぞれこの世を去りました。
何だったのでしょうこれは。
アートです。
アートとは、便利な言葉です。