有馬温泉じゃアリマせんよ。
近くには重厚な切妻破風の銭湯もあるのに、なぜか気になった四角いコンクリートの「大衆浴場 有馬湯」。
殺風景な印象ですが・・・
入ってみると、これがとても自分好みだったのです。
脱衣所も浴室も広く、よくあるレトロな化粧板のロッカー。籐カゴもありました。
脱衣所の端には大きなガラス窓があり、庭が見えていました。池にネットがかけられているのが残念でしたが、鯉がいてハスの葉も見え、立派な燈籠までありました。
浴室の出入口とは別に、浴室の側面にも非常に大きな引き戸があり、引き戸の向こうが前述の庭。昔は浴室から(まっぱで)直接庭を見たり、外の風を感じたりしていたのでしょう。おおらかですねぇ・・・(違ってたらゴメンナサイ)
浴槽の上にあった九谷焼の絵付けタイルは私の好きな鯉と金魚。ご署名は鈴栄堂の石田章仙。有馬湯では、浴室でも庭でも鯉が眺められるってわけですね。
写真が撮れないのが残念ですが、「ご挨拶して許可をいただいて」というほど積極派でもなく、自分の行動パターンはお決まり。初めての銭湯ではポケットにスマホが入ったままトイレに行き、偵察させていただきやす・・・
(トイレ内写真、若干小さめにしておきますね。)
ここのトイレは、脱衣所空間から一旦外に出るタイプ。
頭上にハイタンク登場!
流すヒモがあっちこっち行かないための専用パーツ。
手洗いに焼き付けられたTOTOの古いロゴがかっこいー。
このロゴは昭和3年から昭和36年の間に使われていたものらしい。
トレードマーク変遷みつけた。
https://jp.toto.com/knowledge/visit/museum/trademark/
トイレのドア、上の方は網戸。
このようなトイレ写真が、後から記憶を手繰るのに役立ったりするわけです。
思いのほか爽快な気分になる銭湯でした。