強い希望だったことの一つ、「鉄輪むし湯」へ。
石室の中に石菖(せきしょう)という植物の葉を敷きつめ、その上に寝て蒸されるのです。日本人、鎌倉時代からこんなことしてたんだね。
不浄部分を洗い(全身入浴じゃなくて)、浴衣をはおり、石室に続く1メートル四方の扉をくぐるとものすごい熱気。あぢー!
数個ある丸くて大きな石が枕ですが、あっちんちんなのでタオルをかけて頭を乗せます。
うっかり口で呼吸すると喉が焼けるよう。じわりと汗が出てきます。石菖の香りが心地好い。石菖は菖蒲の仲間で、清流沿いにしか生えないそう。本来の香りに加え、加熱されて香ばしくなっているように感じました。
扉が閉められてから8分で声を掛けられ、もう2分やるかやらないか問われます。もちろん8分より前にリタイアするのもあり。但し、入れるのは中学生以上。
ぐっしょりした浴衣を脱ぎ、手足についた石菖をはらい、温泉へ。鉄輪のナトリウム泉です。すーっとした気分になりました。
建物の入口にあった石菖
どこで採取しているのか尋ねたところ、「市役所の人が持って来てくれるからわからない」とのこと。この件に関係あるかどうかはわからないけど、別府市役所には「温泉課」があるんだよ。
石菖はつぎ足しつつ、月に一度の定休日に総取り替えすると聞きました。その直後は生の石菖が楽しめます。「帰る日の次の日だ、ざんねん!」と言うと「また来てください」って。はい。
夜見ると違った趣
敷地内の足蒸しは無料。宿から5分ほどなので別の日に寄りました。
手前のフタを取って脚を入れてから、鼻の穴みたいなフタをします。
もっと太腿が太いほうが完璧に蒸されるかも・・・