毎日探検、雲の上はいつも晴れ

日常の断片を気ままに綴りますので俺について来い! 来なくても、いいよ。好きなものごと・・・銭湯、温泉、びんぼう旅、年月を経たモノたち、建物や町並観察、鉄道、手書き文字、植物全般、エイ、ウミウシ、まりも、昭和な暮らし、3日でこわれるDIY、気が向けば弾き語り、アイラブハリネズミ。

芳香の蒸し湯体験/楽獄記6

強い希望だったことの一つ、「鉄輪むし湯」へ。

石室の中に石菖(せきしょう)という植物の葉を敷きつめ、その上に寝て蒸されるのです。日本人、鎌倉時代からこんなことしてたんだね。

不浄部分を洗い(全身入浴じゃなくて)、浴衣をはおり、石室に続く1メートル四方の扉をくぐるとものすごい熱気。あぢー!

数個ある丸くて大きな石が枕ですが、あっちんちんなのでタオルをかけて頭を乗せます。

うっかり口で呼吸すると喉が焼けるよう。じわりと汗が出てきます。石菖の香りが心地好い。石菖は菖蒲の仲間で、清流沿いにしか生えないそう。本来の香りに加え、加熱されて香ばしくなっているように感じました。

扉が閉められてから8分で声を掛けられ、もう2分やるかやらないか問われます。もちろん8分より前にリタイアするのもあり。但し、入れるのは中学生以上。

ぐっしょりした浴衣を脱ぎ、手足についた石菖をはらい、温泉へ。鉄輪のナトリウム泉です。すーっとした気分になりました。

 

建物の入口にあった石菖

どこで採取しているのか尋ねたところ、「市役所の人が持って来てくれるからわからない」とのこと。この件に関係あるかどうかはわからないけど、別府市役所には「温泉課」があるんだよ。

石菖はつぎ足しつつ、月に一度の定休日に総取り替えすると聞きました。その直後は生の石菖が楽しめます。「帰る日の次の日だ、ざんねん!」と言うと「また来てください」って。はい。

 

夜見ると違った趣

 

敷地内の足蒸しは無料。宿から5分ほどなので別の日に寄りました。

 

手前のフタを取って脚を入れてから、鼻の穴みたいなフタをします。

もっと太腿が太いほうが完璧に蒸されるかも・・・