青梅で立ち寄る「ついで」を探していたのに、ここが一番深かった。
このブログにしては珍しくリンクを貼りますが、「それで済ませる」という安直な方法を選んだのではなく、充実ぶりと誠意について「書き尽くせなさ」を感じたからです。
上のサイト内ですが、こちらも。
以下、「レトロな物や、ものごとの変遷を見るのは好きだけど、テクノロジーにはまったく疎い」という私が驚いたポイントを中心に書きますので、キャッチーでミーハーな表現になりますがお許しください。
館長さんは弱冠(たぶん)21歳の時に、あの「月刊アスキー」の創刊編集者になられた方です。
1975年頃、今のように「仕事をするパソコン」ではなく、「マイクロコンピュータ」が部品として出回り、アメリカではビル・ゲイツやスティーブ・ジョブズが、日本では館長さんなどが、コンピューターを組み立てて(遊んで?)いました。1978年には、20歳ぐらいのジョブズさんたちを館長さんが秋葉原案内したそうです(えーっ)。
他には、Amazon創立の頃の、はずしたドアを横にして机の天板に使っている写真を見せて下さり、「最初は本の通販会社で、注文が入ると近くの本屋に買いに行って発送していた」と聞きました。アメリカのベンチャーはこんなものだと。失敗したら、また次のことを始めればいい(強ぇ)。
そんな刺激的で面白い話が満載でしたが、その下地には「マイコン革命もインターネット革命も大学生や大学院生が中心で、大人たちはそのスピードについて行けなかった」という事実があります。
脳の急成長期は10歳~20歳、頭脳の働きのピークは21歳。
この重要な時期に「コピペ」の受験勉強だけをするのは人生の大損失。
すべての科目で平均点をとり、よい大学、よい会社に就職しても、病むのがオチかもしれない。これからの時代は「普通の人」を育てても生きていくのは難しい、と館長さん。
大切なのは好奇心、興味を持つこと。
Microsoft、apple、Yahoo、Google、Facebook、みんな学生による起業だったのですねー。
やはり書き足りないというか書き尽くせない話ですが、館長さんからありがたくpdfファイルを頂戴していて、特に10代の子供や理解ある保護者に広めてほしいとのこと。
かといって私がここに出しっぱなしにするのも何ですので、すでに私と直接のやり取りがある方で、ご希望があればお送りします。
「施設概要の説明、10分間」という見学だったのに、気が付けば1時間もお話をして下さった館長さん。そして、賛同者の善意も大きい博物館。
現在引越準備中で大変そうですが、少しでも力になりたいような、そんな気持ちになる場所でした。(自分にできるのは引っ越しの埃払いぐらいかなー。)