わたしは銭湯に行ってペンキ絵がないとがっかりします。
でももう、銭湯絵師は丸山清人さん、中島盛夫さんとそのお弟子さんの三人だけ。
そのうち、最年長87歳、丸山清人さんの個展が国立のギャラリービブリオで開かれたので観てきました。
ギャラリーは、ほぼ家のまま。
それがまた好いのです。
※撮影は「引き」のみ許可されていました。
銭湯の壁に描かれるのと同じような絵が、油性ペンキで描かれています。
丸山さんは家族から高所での作業を止められ、現在はこのような新作を次々発表されています(受注も!)。油性ペンキなので浴室に飾ることができ、ちょっと欲しい気もしました。
ギャラリーの方がとても詳しく、丸山さんの場合は水面が青いのは海、白いのは湖を想定していると話して下さいました。
置いてあった本によると、丸山氏と中島氏は若いころ同じ会社にいて、ペンキ絵は二人組で作業することになっていて、この二人はペアだったそう。仕事ぶりを眺めてみたかったな。
外出も銭湯も好きな私はまあまあペンキ絵を見ているほうだと思いますが、現存するのは圧倒的に中島さんの作が多いです。
ギャラリーの方に特徴を尋ねると、丸山さんは繊細、中島さんは豪快とのこと。丸山さんの銭湯のペンキ絵をもう一度見たいけど、どこで見たのか忘れちゃったよー。
丸山さん公認のコロコロコイン。500円玉を転がして上までいっぱいになると15000円たまるらしい。
たのしげだけど、ためるのは自分なんだよな。
これを500円でほいほい買ってしまう私には遠い道のりであろう。