毎日探検、雲の上はいつも晴れ

日常の断片を気ままに綴りますので俺について来い! 来なくても、いいよ。好きなものごと・・・銭湯、温泉、びんぼう旅、年月を経たモノたち、建物や町並観察、鉄道、手書き文字、植物全般、エイ、ウミウシ、まりも、昭和な暮らし、3日でこわれるDIY、気が向けば弾き語り、アイラブハリネズミ。

高松浅間神社の富士塚

富士山が好きなので出先の近くに富士塚があると寄りたくなるのですが、閉鎖されているところも結構あります。

そのような富士塚が開放されるのは、「山開き」の7月1日とその前後であることがほとんど。

せっかくなので、山開きの時しか登れないところに一ヵ所行こうと思い、豊島区にある表題の神社へ行ってみました。

近付くとお囃子が聞こえ、笛が上手でした。獅子舞もあり。

 

富士塚は高さ8m、直径21mと立派なもので、1862年の築造。

昔すぎてピンときませんが、その頃に富士山から石を運ぶのは大変だったことでしょう。

 

黒ボクと合目柱の様子

 

山頂は数人が立てるほどの広さ。

 

見おろしたところ

 

裏側から見上げたところ

手前の穴は胎内巡りですね。ちょっと小さすぎるように思えますが。

 

富士講のリーダー格の人を先達(せんだつ)というそうで、富士山に登った回数の記念碑があります。33、66、108というのが節目になる数字だとか。

たまたまお話ししたおじいさんは、上の碑に刻まれた大先達はご自身の曽祖父だとおっしゃいました。へえええ・・・

さすがにお詳しく、東北の震災で上の方が崩れて修復した時のことなど聞かせて下さいました。レーザーナントカを使って、崩れる前と全く同じに直したそうです。

 

消滅してしまった富士塚は数多く、元には戻りません。せっかくここまで残ったものたちは、これからも大事にされるといいなと思います。