毎日探検、雲の上はいつも晴れ

日常の断片を気ままに綴りますので俺について来い! 来なくても、いいよ。好きなものごと・・・銭湯、温泉、びんぼう旅、年月を経たモノたち、建物や町並観察、鉄道、手書き文字、植物全般、エイ、ウミウシ、まりも、昭和な暮らし、3日でこわれるDIY、気が向けば弾き語り、アイラブハリネズミ。

美濃加茂の音羽浴場さん

リアルタイムでのupがふさわしい記事を割り込ませてしまったため、木曽川沿いの地層を見た日のことを今ごろひょっこり続けます。

 

岐阜県美濃加茂市音羽浴場さん

入るとすぐに男性の浴場主さんが「ボロボロだけど」とおっしゃり、番台の隅に個包装のアーモンドチョコを2粒置いてくれました。

 

籐の赤ちゃん台が四人分も並び、そんな時代を思わせます。

ロッカーは木の扉で、剥げたり補修したりでまちまち。一戸ずつミニスノコのようなものが敷いてあって感心しました。

浴槽は中央独立型。カラン周辺には豆タイル。

貼紙のひとつには「ボイラーのお湯もれ止めのため時々米ぬかを投入しますので(以下略)」とありました。土鍋を初めて使う時、目地を詰めるためにうどん粉などを煮るのと同じ手法でしょうか? 食品なら無害ですしね。

浴室から出ると「お茶置いておきますね(言い回しは忘れました)」と声がして、番台の隅に2つの紙コップがヌッと現れました。中身は嬉しい冷茶。

常連ではない客に気を遣ったのか、はたまた常連さんとの話に興じるためか、店主は男湯の更衣室にいました。私たちが浴室から出たタイミングは、きっと引き戸の音で感じ取ったのでしょう。

何十年も銭湯ファンをやっていますが、お茶が出たのは初めてです。(お茶は常連さんにもふるまわれていました。)

本当に結構ぼろぼろだったけど、気持ちの伝わる湯でした。