ここは名古屋市中川区下之一色町、旧友がチェックしてくれた銭湯の新元湯。
ぜひとも入ってみたい佇まい。
なぜ見下ろした写真になっているかというと、新元湯は川に向かって立っていて、防波堤の盛土の上から撮ったからです。
その防波堤沿い、
錆びた建物は放置された漁港の施設。
天井のレールが冷蔵室へと続いています。
立て看板があり、1959年の伊勢湾台風後に計画された高潮防波堤の建設を機に漁協が漁業権を放棄したことが書かれていました。
在りし日のまま朽ちていく様子に無念さが偲ばれます。
階段が魚の歯のよう
つかんだまま、何十年?
水辺の多くには祈りの対象がありますね。
手書き文字の唯一無二感がたまらない
下之一色は庄内川と新川に挟まれた三角形の町。
ぐるりと散策して戻ると、新元湯が開いていました。かつては至近の漁協施設から流れるように人々が訪れたのでしょう。
タイルと暖簾が市松模様揃い。
この日は別の目的地へと進みましたが、きっとまた来ます。