毎日探検、雲の上はいつも晴れ

日常の断片を気ままに綴りますので俺について来い! 来なくても、いいよ。好きなものごと・・・銭湯、温泉、びんぼう旅、年月を経たモノたち、建物や町並観察、鉄道、手書き文字、植物全般、エイ、ウミウシ、まりも、昭和な暮らし、3日でこわれるDIY、気が向けば弾き語り、アイラブハリネズミ。

新元湯さん

名古屋市中川区下之一色、新川沿いにある新元湯さん。  

外観に一目惚れしてから、一度は必ず入りたいと思っていました。大正時代から続く銭湯です。

 

営業時間は16時~18時、定休日は0と5の付く日、臨時休業ありというハードルの高い湯ですが、やっと念願叶う。

 

入口のタイル

内部も小粒タイルがふんだんに使われ、私の好きな感じでした。

 

あんな隙間に招き猫

正円の浴槽と、壁際には四角い浴槽が二つ。

そのうち一つには湯がなく、他の浴槽もお湯が少なめでした。短い営業時間との兼ね合いでぎりぎりのラインなのでしょうか。

先日廃業された二川湯さんと同じように、ごく一部の近所の方のために、ほぼ思いやりで営業を続けているのかもしれないと思いました。

 

湯上がりには明かりが灯っていました。

漁港があった頃は七軒の銭湯があったけれど、いまはここだけだと、湯のおかみさん。そして、おそらく珍客だった私たちに「ある時だけね」と笑いながら飲み物を渡して下さいました。臨時休業を懸念して事前に電話を入れたからかもしれません。「また来てね」、それは商売人の口から自動的に出た言葉ではなく、もう少し、温かみがあったように思います。だから、また行こう。